日々譚~日常のつぶつぶとしたできごと~

徒然と日々のことを綴っています。子どもとのこと、家のことなどがメインです。

電車に揺られていくときの話

コロナのことがあり、2月頃から全く電車に乗らず過ごしていたのですが、

7月(2か月も前…)、建材メーカーのショールームに行くため、久々に電車を利用した日がありました。

 

次女を連れての長距離移動はなかなか大変で、

特に2歳の頃はベビーカーもあり、すぐに騒ぎ出すのでおやつを準備したり動画を見せたりと、ハラハラしっぱなしでした。

ところが3歳も半ばのこの時は、「あ、なんだか落ち着いてる」と思わされて成長を感じました。

ベビーカーは要らないし、おもちゃで遊んだり、外の景色を見て車を見つけたり…

おやつももちろん食べるけど、動画も見せて~って言うけど、

横顔がなんだか大人びていました。

この通り私が写真撮る余裕があるぐらいなので。

ちょっと、心安らかにお出かけできるようになったな、と思いました。

 

ちなみに出かけるのが久々すぎて、色々な緊張感もあり、

帰りの時間には私が体力ゼロでもうぐったり。

すっかり近所の自転車移動が性に合う身体になってしまいました…。

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地鎮祭にて

7月11日、地鎮祭を執り行いました。

それまで毎日雨模様だったのですが、その日は朝からギリギリの曇り空。

地鎮祭の最中も、少し小雨がぱらつきましたが、それも少しして止んで、天候に恵まれた神事となりました。

 

地鎮祭では、神様に祭壇に来ていただくときとお帰りいただくとき、神主さんが声を上げられるんです。

張りのある、特徴ある声色なのですが、瞬間、

ぞわっと鳥肌が立って、同時にびゅうっと大きな風が吹いて、

「ああ、今、神様が通ったな」と何となく思えてしまいました。

例えていうなら、私が咄嗟にイメージしたのは、『となりのトトロ』で、ねこバスが通った時のような突風。

 

神様と自然現象とのつながりは、よく言われることですが、

気を張り詰めていると、そうやって異界とつながった気持ちになることがあるんだなぁという不思議な心地。 

言霊という言葉の実感と、神事の不思議さを、体感した一日でした。

 

そして今日は着工日。

とりあえず作業の方にコーヒー差し入れてきました。

どう建っていくのか、経過が楽しみです。



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ものと向き合うこと

ご無沙汰してしまっております。

家づくりのことと、日常のことと、ブログを分けようかと思ったり、

とりあえず記事を途中まで書いてみたり、

うろうろしながら過ごしています。

 

書きものの仕事も少しずつ再開しています。

またゼロからのスタートですが、ありがたくも仕事をいただけて、

しかも今最も興味のある家づくり関連の記事なので、楽しく書かせてもらっています。

 

ブログの方は自己表現、と思っていますが、ダメな時期はほんとに何も出てこないし、

出てきたとしても本当にささやかな事柄ばかりなので、

若いころのエネルギーが欲しいなと思いながら過ごしています。

 

全然関係ないけど、この間掃除をしていたら子カマキリが網戸に引っかかっているのを見つけました。

カマキリが生息しそうな草地は周囲にないのだけど、どこからやってきたのか…

さすがに飼うのは無理なので放しましたが、元気に育ってほしいです。

 

その日はベランダ掃除をしていたのですが、

掃除って心に余裕がないとできないな、と最近思います。

掃除機かけるのすら嫌になる日もあります。

ベランダ掃除なんて尚のこと。

先日は掃除機を分解して内部の掃除を始めてしまって…すごく神経つかってしまい、

その後の家事何も手につきませんでした。

ものを手入れしながら大事に使うって本当に疲れるなぁ。

自分の持ち物ひとつひとつと向き合うって、大変なことなのだなと思います。

 



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紫陽花と街をひそやかに彩る花たち

雨が降ればすこしひんやりと、晴れれば朝から強い陽光に滅入る、

初夏の空気を肌で感じつつ。

 

上の娘の分散登校も今週までの予定です。

ある晴れた日、娘が午後登校で、午前中時間が空いていたので一緒に散歩に。

(下の娘が朝から登園で居らず、ゆっくりできる貴重な時間。)

 

元々は紫陽花を撮りに行こうという目的だったのですが、どうしても気になるのは家のこと。

道すがら、家々の壁の色やサッシの色、玄関ドアのデザインなどをジロジロと2人で眺めて(怪しい)、

あの組み合わせはいいね、あのドアはカタログに載ってたやつだね、なんて話しながらてくてくと。

 

そして10分ほどで公園に到着。

「あじさい公園」という名前ほど咲いているわけでもなかった紫陽花をひととおり撮ったあと、また同じ道を、家々を眺めながら帰路に。

 

よく見ると各家の門周りには色んな花が咲いていて、娘が目ざとく見つけては撮影。

帰った後で調べても名前の分からないものもあったのですが…

家が建った後にどういう植物を植えようか、と考えるのも大きな楽しみなので、

少しずつ詳しくなれたらと思っています。

 

余談ですが、上の娘、本当に出不精で、普段公園などに誘ってもなかなかついてきてくれません。

今回アッサリとついてきてくれたのは、写真が好きだったからなのかな?

心の内はわかりませんが、子どもの「すきなこと・もの」を丁寧に拾えていけたら…。

 

紫陽花(アジサイ)

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銀梅花(ギンバイカ)

このつぼみのまん丸感がたまらない…


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???

名前が知りたい、不思議な花

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小さな小さな奇跡のお話

こうやってブログを描き続けていると、描きたいことがポツポツと降ってくるから不思議です。

今日は我が家のささやかな事件を…

 

子どもの上着や靴をどこかで落とす、そして後ろで誰かが拾って声をかけてくれて。

育児に追われているとよくある、小さな出来事だけど、拾ってくださる方には感謝しかなくて。 

それが数ヶ月スパンで起こったよ…というのが今回のストーリー。

 

私には、以前から探している1枚の上着がありました。

子どものもので、母から贈ってもらったお気に入りの1枚だったのに、いつの間にか家から消えていて。

衣替えをした時にも出てこず、おかしいな、と思っていました。

 

それが先日、家づくりの打ち合わせで建築会社さんに伺った時、上の娘が「あれ、無くした服と同じデザインじゃない?」と、ハンガーにかかった上着に気づいたんです。

私その時メガネもかけてなくて、まさかと思って反応薄だったんですが、一応と近づいて見てみたら、確かに同じ服・サイズも同じ。

「ちょっと名前確認していいですか」と確認してみたら、娘の名前!

えっ?なんでここに?? 

 

担当のお姉さん「会社の前の道に落ちてたの、拾ってかけておいたんですよ〜。でも誰も取りにこないし、どうしようか捨てようかと思ってたところでした〜笑」

サラッとおっしゃるのですが、まさかこういう形で探し物が帰ってくるとは、と、私は心震えました。

 

後から考えれば、落としたタイミングは3月半ば、土地の売買契約を結ぶ前に一度建設会社に簡単な打ち合わせに(家の標準的な仕様などの説明を受けに)行った時かもしれません。

でも、その時には上着のことに全く気付かず…

 

そして、来訪時はいつも正面玄関から出入りします。

でも先日は大雨で、濡れずに車に乗るために裏手から出て、カーポートで車を待っていて。そしたらそのカーポートに上着がかかっていたという偶然。

普段なら気付かない場所なので、あの雨に感謝しなくては…

 

なんだか不思議な体験をした一日でした。

毎日暑いのでこの上着に袖を通すのはしばらく先になりそうですが、大事にクローゼットにかけておくとします。

 

あの頃食った「道草」に思いを馳せて

娘が理科の授業で校舎周辺の自然観察をしてきました。

小さくて可愛い花を見つけたけれど、先生が名前を知らないとのことで、家で再度スケッチしてもらいました。


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紫と白の小さな花、というそれだけのキーワードで、Googleでひたすら画像検索。

ムラサキカタバミなのでは?という推察をしてその日は終わりました。

 

ところが、娘があとから「でも葉っぱはクローバーみたいな形じゃなかった、赤い色で…」と指摘。

さらに後日、観察するならと先生が持ち帰らせてくれて、しなしなの草1本、袋に入れて持ち帰ってきました。

とはいえ、しなしな過ぎて判別不可能。

花ももう時期を過ぎたのか落ちてしまったものばかりでヒントほぼ無し。これは難題。

 

そしてさらにその次の日。

たまたま出かけた道端で、娘が「これだよ!」と同じ花を発見!

よく見れば同じものがガードレール沿いに沢山。

1本、調査用にサンプリングして帰りました。

 

そして特徴的な葉っぱのフチの赤などを手がかりに検索検索。

どうやらこれらしいとたどり着いたのが

「アメリカフウロ」

という種類の植物でした。

参考:「みちくさ図鑑」さん

 

その名の通りアメリカから持ち込まれた外来種で、最近数を爆発的に増やしているのだそう。

私が何十年も前に「道草を食っていた」時にはお見かけしなかった、新参者。

雑草なんて昔も今も同じでしょと思っていましたが、知らないうちにアップデートされていることに気づかされました。

 

小さなシグナルを探して

家の近くの桜の木が、姿を消しました。

お寺の境内から白い塀を超えて伸びていた大きな桜で、ちょうど上の娘の通学路沿いにありました。

去年ここに越してきた頃、娘の初登校を見守るように咲いていたのが印象的で、それから葉を繁らせて、冬には葉を落として、という移ろいを季節と共に見てきたのですが、剪定でバッサリと切られてしまったよう。

 

シンボルツリーのような存在だったのでとても残念です。

塀から飛び出していたので、折れたら危ないとか、そういうことなのかも知れません。仕方の無いことだけど、アスファルトにはらはらと落ちて白く浮かび上がる花びらを、もう見ることができないのかと思うと、やはり淋しい。

身の回りの季節の道しるべを、拾い集めていたのにそれを失って淋しい。

 

そう思いながら、同じ道を通って、今年度からは下の子が近くの幼稚園に通い始めました。

園庭には大きな梅や桜、イチョウの木が植えられていて、その下には今の季節ドクダミやアジサイ、紫のサルビアが綺麗に咲いています。

木が生い茂っているからか、園に近づくと気温がすっと下がって涼しい風が吹くのが心地いい。

季節の道しるべを新たに得て、心落ち着く感覚です。

 

子どもと一緒に、小さなシグナルを拾い集めながら、過ごしていくのが楽しみ。

 


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